常にフレッシュな顔ぶれが台頭し、新陳代謝の激しいKrushで、キャリアわずか8戦でベルトを巻いたのが安保璃紅だ。戴冠時点で19歳、少し前まで本戦前のプレリミナリーファイトに出場していたが、真っ向勝負の闘いぶりが認められて-60kg王座決定トーナメントに出場。強豪を次々と下して頂点に立った。
10月1日の初防衛戦(後楽園ホール大会)では、郷州征宜と対戦。トーナメントで一度勝っているだけに「前回闘った時は郷州選手の圧力にびっくりした部分もあったので、次はもっと頭を使って考えて戦いたいと思います。ちゃんと考えて闘えば問題なく勝てると思うので」と自信満々、KOを狙っていくという。
デビューから王座獲得まで一直線できた勢いを自分でも感じているのだろう、「無敗の人間にしかない強さがあると思うんです」、「選手によっては負けたことでそれを糧に強くなる選手もいると思いますが、今の僕にとっては負けていないことが一番の強みです。フロイド・メイウェザ―のように無敗のまま引退したいですね」というコメントも。
ちなみに安保は平成9年9月9日生まれで、今回がプロ9戦目。「ラッキーナンバーです」という。格闘技の世界では「ベルトは獲るより守るほうが難しい」とも言われるが、若き王者・安保は関門を通過してスターへの道を突き進むことができるか。注目の一戦だ。
「Krush.81」は10月1日(日)17:00~AbemaTVで生中継