ドラマに映画にCMに引っ張りだこの菅田将暉、韓国映画『息もできない』の監督・主演で注目を浴びたヤン・イクチュンのW主演で、寺山修司の原作に挑んだ『あゝ、荒野』(監督・脚本:岸善幸)は、格闘技ファンにも必見の作品となっている。
本作の見どころの一つは、作品の柱となるボクシングの描写が徹底的にリアルだという点だ。境遇も性格もまったく異なる沢村新次(菅田)と二木建二(ヤン)の2人が、今にも潰れそうだったボクシングジムに揃って入門することによって大きく進み始めるというのが本作のストーリー。