女子高生雀士が、麻雀の本場中国で腕試しだ。今年8月に行われた女子高生による麻雀大会「高校女子オープン大会2017・夏」(FRESH!ほかで放送)で優勝した廣岡璃奈さん(静岡県立浜松大平台高校)が、10月26日から3日間、中国・西安で行われる「第5回世界麻雀選手権」(主催:世界麻将組織)に、招待選手として参加することが、このほど分かった。廣岡さんの活躍ぶりは、国内の麻雀ファンに広まっていたが、その盛り上がりは海を越え中国まで届き、招待選手としての参加が決定した。
麻雀が国民的な遊技となっている中国だが、女子高生が楽しむというのは珍しいという。さらに、女子高生たちが真剣に戦う様子がネット配信されたとなれば、本場にとってはビッグニュースだった。中国では、日本でも人気の女子高生麻雀アニメ「咲-Saki-」の人気も高く、“リアル咲”が大会に登場すれば大会が大いに盛り上がるのではと、高校女子オープンを主催した竹書房のもとに、出場打診が来たという。
廣岡さんは「招待していただけたこととてもうれしく思います。このような経験はあまりできないので少しでも自分にとってプラスになれるものを掴めたらいいなと思うと同時に応援してくださっている皆様に恩返しできるよう頑張りたいです」。竹書房の近代麻雀・星野信夫編集長も「大会側がぜひ来てほしいと。本人、ご両親にも確認しました。廣岡さんは将来プロも目指しているので、いい経験になると思います」と説明した。大会は200人参加で、ルールは中国体育総局が定めた中国公式ルールで行われる。
日本ではネットを中心に麻雀対局番組が増え、中年男性のイメージが強かったところが、最近ではアプリなどでプレーする若年層プレイヤーも増えている。地元静岡の新聞にも取り上げられるなど、国内の麻雀ファンにはあっという間に知られる存在となった廣岡さんだが、中国で活躍すれば、その名は一気大陸全土に響き渡る。
(C)麻雀最強戦 ※画像はFRESH!