静岡学園高校、通称「シズガク」。
 個人技をベースとしたショートパスをつなぐ〝シズガク・スタイル〟に憧れる選手が集まり、いつの時代も高校サッカー界で話題を呼んでいる名門だ。そのプレーで多くのサッカーファンを魅了すると同時に、数々の選手たちが、プロの門をたたいてきた。
 50歳で現役を続ける〝キング・カズ〟こと三浦知良も、高校1年の途中で単身ブラジルへと渡るまで、シズガクに通った。そのカズの兄・泰年や、鈴木正治、近年では川崎フロンターレの大島僚太など、シズガクは多くのサッカー日本代表選手を輩出してきた。