AbemaTV将棋チャンネルのオリジナル企画第2弾「若手VSトップ棋士 魂の七番勝負」の第3局、行方尚史八段(43)と藤井聡太四段(15)の対局が10月14日、午後7時から放送される。プロ歴が浅い若手棋士から順に対戦したいトップ棋士を選ぶルールの中で、一番手の藤井四段が希望したのが行方八段。2人とも詰将棋を愛するだけに、終盤のせめぎ合いが注目ポイントだ。
「詰将棋の縁」がきっかけの対局だ。今年3月、詰将棋解答選手権で行方八段と藤井四段は対面した。藤井四段は対戦理由について「本当にどなたを選んでもトップの先生ばかりで悩んだんですが、終盤にとても強い先生に教わりたいと思いました」と語った。ともに詰将棋を愛し、さらに公式戦だけで1000局近い経験を持つ先輩に、中学生棋士が興味を持つのも自然の流れだった。
指名を受けた行方八段も「当然ながら注目していました。光栄というのは変ですけど、ありがたく思いました」と、次世代を担う15歳に喜んで胸を突き出した。若手の台頭著しい現在の将棋界にあって、最注目株の15歳と盤を挟むことは、43歳のトップ棋士にとっても実に刺激的だ。
若手棋士とトップ棋士の団体対抗戦としては、若手が現在2連勝。藤井四段が勝つようなことがあれば、3連勝で一気に勝ち越しに手をかける。行方八段としても、トップ棋士の意地を見せたいところだ。持ち時間は各2時間。4~5時間後、詰み筋を見つけられるのはどちらの棋士か。
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