ヘビー級トーナメントを中心に、ワンマッチでも注目カードが数多くラインナップされた11月23日のK-1(さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)でも、とりわけ新鮮かつシビアな顔合わせが城戸康裕vs木村“フィリップ”ミノルだ。

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(10月25日の公開練習 記者陣との質疑応答では笑顔を見せる場面も)

これまで70kg戦線のトップファイターとして長く活躍してきた城戸が、K-1王座を目指し-67.5kgのウェルター級に階級転向。その「殴り込み」(城戸)の第1戦で闘うことになったのが木村だ。

倒し、倒されの闘いで常にファンを沸かせてきた木村は、9月のトーナメントでは久保優太との1回戦で敗れているが、手応えは充分にあったという。

「僕は負けを認めて次に向けて頑張るタイプだけど、久保戦を(久保の)圧勝とか言ってた人はバカじゃないかって。1ラウンドにパンチを効かせてるし、3ラウンドにもビッグパンチがあった。(久保が評価されたのは)見てるほうの先入観じゃないですか。彼が強い部分もあったけど、すべて認めるわけじゃない」

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(ミット打ちでは強烈なパンチに加え、蹴り、ヒザも多用していた木村)

前回の試合に向けては4ヶ月の追い込み練習を行ない、それ以降は慎重に疲労を取りながら練習を重ねてきたという木村。おかげでコンディションもいいようだ。ただ、そんな充実している木村でも、城戸との試合は自信満々というわけにはいかない。対戦決定の記者会見でも、相手を挑発するようなコメントはなかった。

「相手はもともと階級が上で、自分が小さい時から見てきたチャンピオンですからね。無理やり見つけてきた言葉で挑発しても仕方ない。今回の試合は、簡単に言えば無謀な挑戦ですよ。だからこそリスペクトを持って闘う」

70kg戦線で強豪外国人と渡り合ってきた城戸だけに、木村のパワーがそのまま通用するかどうかも分からない。まして城戸は、巧みな試合運びやカウンター、一瞬の隙をつく左ストレートやハイキックなど、警戒しなければならない武器を数多く持っている。「僕はグラスジョー(ガラスのアゴ)ですからね」「1回はダウンするんじゃないですか」と木村は笑ってみせた。

そんな危険な試合のオファーに即答でOKを出したのは「乗り越えたらもの凄く価値がある」からだ。「他の選手との試合と比べると10試合ぶんくらいの意味がある」。上の階級でトップクラスだった城戸を下せば大きくステップアップできるし、掴める自信や経験値も相当なものになる。

「ハプニングがめまぐるしく起こるような試合になると思います。そこでやるかやられるか」「最後まで気が抜けない。相手の意識がなくなるまで向かっていくしかない」

自分が通用するかどうか分からない。しかし自分らしく闘わなければ勝てないと木村。城戸との闘いは、キャリア最大の挑戦だ。

文・橋本宗洋

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