K-1/Krush/KHAOSなどの大会を運営するK-1 JAPAN GROUPが次世代ファイターを発掘する格闘リアリティー番組「格闘代理戦争」。
番組では、K-1を筆頭に各カテゴリーで頂点をとったレジェンドおよび現役ファイター自らの目で選んだ、次世代の選手たちがトーナメントを闘う。優勝者には、K-1グループとのプロ契約および300万円の賞金が与えられる。その本放送を前に直前SPが放送され、K-1MAXを牽引したカリスマ、魔裟斗が登場した。
魔裟斗に“強い格闘家の条件”について聞くと「強い選手って独特のオーラを持っていますよね。あとは根性があって気が強い、負けず嫌い。ちょっと見てると判りますよね。
強くならないといけない人は強くなります。強くならなければ生活できない、ような危機感を持っている、これで俺は成り上がっていくんだという志を持っているのと、何となく趣味で、何となくプロでーというのは全然違います。
ちなみに僕は20歳の時に"これで俺はメシを食っていく"と決めて、今のKrushの前の全日本キックのチャンピオンになって・・・それからですね。
あと、ちょっとヤンチャさも必要。ヤンチャさの中に真面目さも必要、全く逆っぽいですが、この両方がないと駄目。」と、格闘家の必須条件を幾つか挙げた。
それに加え、大事なこととして「タフなこと」を加えた。一見当たり前のことだが、元ボクシング世界ミドル級王者・竹原慎二と魔裟斗が以前交わした会話とともにその重要性を明かした。
「打たれ強さ、タフさは必要。僕とボクシングの竹原さんがなぜこの階級で世界一になれたか?タフだったからです。竹原さんもすげえタフだったらしいです。昔竹原さんに『凄いパンチのある選手と試合するときどうしてました?』と聞いたら『ガード固めて耐えればいいんだよ』と言われたんです。
『それはあなたがタフだからそういえるんじゃないですか』と。でも確かに僕もタフだったんですよ。やっぱり貰いますからね」。
現在K-1フェザー級の王者の武尊について魔裟斗は「オーラもでてきましたよね。ただもっと武尊のライバルは必要。もっと盛り上がっていかないと、選手にとってはライバルは嫌だけど、僕にはK-1MAXが始まった時に小比類巻貴之がいて、アルバート・クラウスがいて、ブアカーオ・ポー.プラムック、山本“KID”徳郁がいた。」と、さらに盛り上げるには、現在のK-1トップファイター・武尊の首を狙うライバルの創出が急務だとコメントした。
今回の「格闘代理戦争」に向けて特別推薦する選手はいないし、弟子すらとっていないと言い切った魔裟斗。提案として挙げたのが「色々なスポーツをやって来た選手を集めたトライアウト」。体力測定を行い、格闘経験者でなくてもポテンシャル的に目に留まる選手がいたら推薦し「自分が育てる気分になったらそれはそれで面白い」と明かしている。
この魔裟斗トライアウトには70名近い応募が殺到。4歳から格闘経験がある選手、ムエタイ経験者、196センチ105キロの砲丸投げ選手、ホストなど、その顔ぶれは、他のトライアウト企画にはないほど多彩だ。これらの模様は11月12日にスタートする「格闘代理戦争」(AbemaTV)で放送される。