全世界の演劇ファンに、『ロズ・ギル』の愛称で呼ばれ、愛され親しまれている戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』が本日、10月30日 (月)19時より公演される。開幕を直前に控え、演出家・小川絵梨子とロズ&ギル役を務めた生田斗真菅田将暉のコメント、そして最終通し稽古で撮影された舞台写真を紹介する。

(最終舞台稽古での菅田将暉、林遣都

『ハムレット』のスピンオフで生田斗真&菅田将暉が初タッグ

 シェイクスピアの悲劇『ハムレット』の最後の最後で、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ…」の一行だけで片付けられてしまった、憐れな2人組「ロズとギル」。同作は、本家『ハムレット』では影の薄い2人組を堂々の主人公に引っ張り出した、いわば『ハムレット』のスピンオフである。卓越した表現力で益々輝きを増す生田斗真と、破竹の勢いで音楽活動にも進出した菅田将暉が初タッグを組み、自由自在&軽やか&スピーディ&笑いに満ちた台詞の渦の中で繰り広げられる『ハムレット』の裏の裏…。幾重にも張り巡らされた仕掛けの中で、果たして、ロズとギルは、本家『ハムレット』では舞台に登場することなく、「死んだ」のひとことで片付けられてしまった自分たちの哀れな運命を変えられるのか!?

 その他の共演は、林遣都、半海一晃、安西慎太郎、松澤一之、立石涼子、小野武彦らの若手からベテランまでの実力派俳優が顔を揃える。

「斗真くんがあの顔立ちで“ボケ”る可愛げもたまらない」菅田将暉らコメント発表

演出・小川絵梨子コメント

 ロズとギル2人の旅路は、人が生まれて死んでいくまでの人生そのものです。2人の哀しみと可笑しみは、人間の存在そのものなのだと思います。なぜ2人は死ななければならなかったのか……2人の哀しい運命と世界の不条理さが、決して重苦しくなく、むしろブラックコメディとして描かれているのが、この戯曲の凄さです。今回、この2人組を、真っ直ぐなエネルキギーをもつ生田さん、菅田さんに演じていただけるのが本当に嬉しいです。そしてカンパニー全員で稽古を重ねてきた成果を、皆様にはお楽しみいただきたいと思っています。

生田斗真 ローゼンクランツ(ロズ) コメント

 哲学的な要素や言葉遊びが多い戯曲で、何重にも入れ子構造になっているので、丁寧に台本を読み解いていく小川さんの稽古が、とても有難かったです。実質は死に向かう殺伐とした物語なのに、ロズがボケてギルが突っ込むテンポ良い掛け合いの面白さが楽しめるのもこの戯曲の魅力です。関西出身の菅田君は、何をやっても絶妙の間合いで突っ込んでくれるのが頼もしい!なんだか普段の会話もロズとギルみたいになっています(笑)。

菅田将暉 ギルデンスターン(ギル) コメント

 「稽古場に行けば、小川さんと斗真くんがいる、できないことがあっても、皆と一緒なら何かが進む」そんな毎日で、とにかく通うのが楽しい稽古場でした。斗真くんがあの顔立ちで“ボケ”る可愛げもたまらない(笑)。今回、ギルの台詞量は膨大で難しい言葉も多いし、最初は「新たな挑戦」のような気持ちでいたんです。でも、稽古に入ってから、 どこか「新入生」のような、俳優としての原点に立ち返ったような感覚になっています。とても有難い現場です。

あらすじ

 コインの裏表をかけながら、森の中を行く、ごくごく普通の二人組。彼らの名はローゼンクランツ(生田斗真)とギルデンスターン(菅田将暉)。

 デンマークの王子・ハムレット(林遣都)がどうやら正気を失ったらしい、と義父となった国王・クローディアス(小野武彦)が、その真偽を調べるために、ハムレットの学友だった二人を呼び寄せたのだ。

 自分たちの旅の目的は分かるけれども、その目的をどう果たせばよいのか分からない二人。 ただただオタオタする二人のそばを「ハムレット」の物語は粛々を進み、そして……。 自分たちも物語のひとつとして、なす術もなく、どんどん死が待つ終末に向かって運ばれていく「誰でもない彼ら」。 かくて運命に流された二人は、この短い台詞によって存在を完全にかき消されてしまうのだろうか……。

写真提供:シス・カンパニー

生田斗真&菅田将暉が初共演!『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
生田斗真&菅田将暉が初共演!『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
 全世界の演劇ファンに、『ロズ・ギル』の愛称で呼ばれ、愛され親しまれている戯曲『ローゼンクランツとギルデンス ターンは死んだ』がこの秋、日本で上演される。 シェイクスピアの悲劇『ハム
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SIS company inc. Web / produce / シス・カンパニー公演 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ
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