膝の鷲足炎(がそくえん)のため痛み止めを飲んで出場した全日本選手権で樋口新葉は2位となり、目標だった四大陸選手権と世界選手権の出場権を初めて手にした。

(写真・アフロ)
 ただ、シーズン前半でひとつの目標を達成しそこで緊張感が一度途切れてしまったこと、そして怪我の治療もあり、四大陸選手権は9位、世界選手権は11位という結果に。ただ、樋口はそこで終わらなかった。
 その悔しさを抱えてきつい練習を重ね、国別対抗戦には「もう大丈夫」と思えるまでになった。ショートもフリーもノーミスで、その2つの得点を合計すると216.71点という高得点を出し(※国別対抗戦は、ショートとフリーの合計点で競う大会ではない)、そこでひとつの手応えを得た。