第30期竜王戦七番勝負の第5局が12月5日、鹿児島県指宿市の指宿白水館で再開した。ここまで挑戦者の羽生善治棋聖(47)が、渡辺明竜王(33)に対し3勝1敗とし、竜王のタイトルに王手をかけている。
 羽生棋聖は今回竜王となれば、通算7期目となり永世竜王の資格を獲得。8大タイトルのうち今期から加わり、永世称号がない叡王を除く7つのタイトルで永世資格を持つ、史上初の「永世七冠」を達成する。永世称号の保持数は羽生棋聖が6つで最多。5つで大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人が並んでいる。