第30期竜王戦七番勝負の第5局が12月5日、鹿児島県指宿市の指宿白水館で再開した。ここまで挑戦者の羽生善治棋聖(47)が、渡辺明竜王(33)に対し3勝1敗とし、竜王のタイトルに王手をかけている。
羽生棋聖は今回竜王となれば、通算7期目となり永世竜王の資格を獲得。8大タイトルのうち今期から加わり、永世称号がない叡王を除く7つのタイトルで永世資格を持つ、史上初の「永世七冠」を達成する。永世称号の保持数は羽生棋聖が6つで最多。5つで大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人が並んでいる。
羽生棋聖と渡辺竜王の対戦は過去に74局あり、羽生棋聖の39勝、渡辺竜王の35勝。直近5局では、羽生棋聖が4勝1敗とリードしている。事前にAbemaTV将棋チャンネルのTwitterで行われたファン向けのアンケートでは、3013人が回答し88%が「羽生勝利」と予想している。渡辺竜王は過去、羽生棋聖に2度挑戦を受けており、どちらも防衛。2008年度は0勝3敗の状況から大逆転の4連勝で防衛したこともある。
竜王戦七番勝負は持ち時間が各8時間の2日制で行われる。AbemaTVでは、今回の七番勝負を対局開始から終了まで生中継する。
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