将棋の中学生棋士・藤井聡太四段(15)が12月7日、順位戦C級2組7回戦で高野智史四段(24)に勝利し、同級で無傷の7連勝を飾った。2人とも持ち時間6時間を使いきり、終局が深夜に及ぶ熱戦となったが、勝負どころを逃さなかった藤井四段が白星をもぎ取った。同級初参加の藤井四段が“一期抜け”を果たすには、10戦全勝が必要な状況だけに、この日も負けられない対局だった。
C級2組は棋士50人が参加。C級1組に昇級できるのは3人。勝敗数が並んだ場合には、前年度の成績などをもとにした「順位」が上の棋士から昇級する。藤井四段は50人中45位。1敗グループには、藤井四段より順位が上の棋士が多数いるために、1つでも星を落とせば一期抜けはかなり苦しくなる。
藤井四段の今期の成績は、この日を終えて通算60局で、52勝8敗(勝率0.867)。年度成績では、50対局、42勝、勝率0.840、29連勝(年度またぎ)で、部門“四冠”を独占している。
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