プロ・アマ参加による国内最大級の大会、麻雀最強戦のファイナルが12月10日に行われ、金太賢(日本プロ麻雀協会)が全国の麻雀プレイヤーの頂点に立つ28代目の「最強位」となった。金は初の最強位。
今の自分が人生で“最強”だと感じていた。だから勝てた。長時間に渡る決勝卓。猿川と同点で迎えたオーラスで、ほんの一歩前に出た。河に放たれた九索に、息が詰まる中でロンの声を絞り出した。麻雀界の頂点に立った瞬間、笑顔よりも額の汗と緊張から解放された表情を見せた。
所属する日本プロ麻雀協会、さらには日頃働く雀荘「マーチャオ」の面々から、熱い応援を受け、ファイナルの席についていた。同協会の最高峰タイトル・雀王を獲得した直後も「雀王を取ってからがスタート」と語っていた。麻雀プロになってもう12年が経つが、プロ生活の中で、今年が一番の出来だと自負していた。だからこそ雀王を通過点とし、麻雀界の最高峰まで登り詰めた。
絶好調の年に、最高の結果を手中に収め、これから1年は雀王、そして最強位の名を持ってプロ生活を過ごすことになる。「背負った看板に押しつぶされないようやっていきます」。高みに到達した者だけが得る強さを手に入れた時、金の最強期はまだまだ続く。
【決勝結果】
1位 金太賢(日本プロ麻雀協会)
2位 猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)
3位 馬場裕一
4位 多井隆晴(RMU)