将棋の中学生棋士・藤井聡太四段(15)が12月28日、今年最後の公式戦で豊川孝弘七段(50)と、王座戦一時予選で戦い、109手で勝利した。デビューまもなくAbemaTVの「炎の七番勝負」で羽生善治三冠(当時)に勝ち、前人未踏のデビューから公式戦29連勝を達成するなど、一気に将棋ブームと「藤井フィーバー」を巻き起こした藤井四段が、激動の2017年の指し納めを勝利で締め括った。
藤井四段は、この日を終えて通算65戦して55勝10敗、勝率は0.846。2017年度成績では45勝10敗、勝率0.818と圧倒的な成績を残した。特に年度成績では、対局数(55局)、勝率数(45勝)、勝率(0.818)、29連勝(年度またぎ)と、年度を通して対局をしている棋士の中では、全4部門でトップを走り続けている。
AbemaTVが独自に行ったアンケート(829人が回答)では、藤井四段の一番盛り上がった対局は「羽生三冠に勝利」が11%、29連勝達成に57%、30連勝目前でストップが27%、その他5%という結果が出た。やはり新聞各紙やテレビが大々的に取り上げた29連勝達成は、今もファンの心にしっかりと焼き付いている模様。新年最初の対局は1月6日、同期の大橋貴洸四段(25)との王位戦予選トーナメント。2018年も藤井四段の活躍に注目が集まりそうだ。
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