筋骨隆々すぎる異質のヤングライオン・北村克哉が、今シリーズより「進化の7番勝負」に挑んでいる。岡倫之と共に期待の新人として入団が発表されたのがちょうど2年前の2016年1月。共にレスリング経験者、ブシロードクラブという新日本プロレス直属のレスリング部門から転身した岡に対して、北村はあの馳浩、長州力、中西学らを輩出してきた専修大学出身だ。
新日本プロレスの新人、通称“ヤングライオン”といえば、リング下で試合を見守る華奢な体の若手レスラーたちという印象。時に試合中の選手たちに絡まれ洗礼を受ける。そんな姿を目にしながら未来のスターダムに上りつめる成長を見守るというのも、古くからのプロレスファンの嗜みだが、リング場で筋肉を隆起させ、黒光かりしたアメリカン・レスラーのような北村の風貌は、デビュー前からあまりにも異質だった。