将棋の中学生棋士・藤井聡太四段が、C級2組8回戦で矢倉規広七段と戦い77手で勝利、同級8連勝で“一期抜け”へ大きく前進した。
 藤井四段は前日まで、同級7連勝で今泉健司四段とともに首位タイだったが、この日も快勝。同じく全勝だった今泉健司四段、1敗グループの増田康宏五段、伊藤真吾五段が敗れたため、次回の9回戦に勝利すれば、一期抜けが確定する。
 前年度などの成績をもとにした順位で、藤井四段は50人中45位。勝敗数が同じ場合は、順位が上の者が昇級するため、上位3人の昇級枠に入るには全勝もしくは9勝1敗の好成績が必要だが、この日の結果で次回、藤井四段が勝利すると残り1局を残して3位以内が確定することになった。中学生棋士のC級2組“一期抜け”となれば、昨年引退した加藤一二三九段以来だ。