大相撲初場所>◇千秋楽◇1月28日◇両国国技館

 前頭三枚目・栃ノ心(春日野)が14勝1敗で初優勝し、優勝インタビューで「みんな幸せです。本当に最高です」と万感の思いを口にした。

 栃ノ心は十四日目で優勝を決めると、千秋楽も前頭五枚目・遠藤(追手風)相手に、好調ぶりを存分に発揮して押し出し。優勝に殊勲賞と技能賞のダブル受賞に花を添える白星を挙げた。欧州出身力士の幕内優勝は大関・琴欧洲、大関・把瑠都に続き史上3人目。平幕優勝は2012年夏場所で前頭七枚目だった旭天鵬以来。春日野部屋に46年ぶりの賜杯をもたらすなど、記録ずくめの初優勝となった。

 全ての取組終了後、表彰式で優勝インタビューに応じると、「今場所は前から調子がよくていい稽古をやってきたので、いい成績が残せるんじゃないかと思っていました。優勝できてうれしいです」とニッコリ。優勝報告はテレビ電話で「みんなで泣きながら話しました」と明かした。両国国技館に詰め掛けたファンだけでなく、母国ジョージアに住む妻、愛娘、さらには人口約400万人のジョージア国民たちに喜びを伝えた。思いを真っすぐに表現したインタビューに場内からは大歓声。涙するファンも見られた。

―おめでとうございます。

 ありがとうございます!

―賜杯を抱いた感想は

 すごくうれしいです。

―心境は

 本当に初めてのことなので、相撲界に入って12年。優勝できると思っていなくて、本当に幸せです。

―14勝で三賞も2つ

 最高です。うれしいです。

―相撲内容を振り返って

 今場所は前から調子がよくて、いい稽古もやってきたので、いい成績が残せるんじゃないかと思っていましたが、優勝できるとは思っていなくて、優勝できてくれしいです。

―優勝を意識したのは

 十日目から少しずつドキドキになりました。本当に優勝できてうれしいです。これでみなさん、親方からおかみさん、春日野部屋のみなさん、後援会のみなさん、日本人のみなさん、私の国のみなさん、みんな胸がいっぱいで応援ありがとうございました。

―優勝を決めて今日の一番は

 昨日優勝を決めましたけど、今日勝って締めたかったので、勝つことができてよかったです。

―入門から12年、大きな膝のケガもした

 ちょうど4年前に前十字(靭帯)を断裂して、4場所連続休場して、幕下の五十五枚目まで落ちて、何度も辞めるかなと思いましたが、こうやってみなさん応援してくれるから力になりました。

―ジョージアへのご両親、妻のニノさん、娘さんへの報告は

 昨日話しました。みんなすごく喜んでくれました。みんな幸せでした。テレビ電話でみんな泣きながら話しました。

―優勝の実感、重みは

 本当に最高です。

―来場所以降は

 これからも稽古を頑張って、親方の言うことを聞いて、来場所もいい相撲を取りたいと思います。ありがとうございました!

(C)AbemaTV

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