前頭三枚目・栃ノ心(春日野)が14勝1敗で初優勝し、優勝インタビューで「みんな幸せです。本当に最高です」と万感の思いを口にした。
栃ノ心は十四日目で優勝を決めると、千秋楽も前頭五枚目・遠藤(追手風)相手に、好調ぶりを存分に発揮して押し出し。優勝に殊勲賞と技能賞のダブル受賞に花を添える白星を挙げた。欧州出身力士の幕内優勝は大関・琴欧洲、大関・把瑠都に続き史上3人目。平幕優勝は2012年夏場所で前頭七枚目だった旭天鵬以来。春日野部屋に46年ぶりの賜杯をもたらすなど、記録ずくめの初優勝となった。
全ての取組終了後、表彰式で優勝インタビューに応じると、「今場所は前から調子がよくていい稽古をやってきたので、いい成績が残せるんじゃないかと思っていました。優勝できてうれしいです」とニッコリ。優勝報告はテレビ電話で「みんなで泣きながら話しました」と明かした。両国国技館に詰め掛けたファンだけでなく、母国ジョージアに住む妻、愛娘、さらには人口約400万人のジョージア国民たちに喜びを伝えた。思いを真っすぐに表現したインタビューに場内からは大歓声。涙するファンも見られた。
―おめでとうございます。
ありがとうございます!
―賜杯を抱いた感想は
すごくうれしいです。
―心境は
本当に初めてのことなので、相撲界に入って12年。優勝できると思っていなくて、本当に幸せです。
―14勝で三賞も2つ
最高です。うれしいです。
―相撲内容を振り返って
今場所は前から調子がよくて、いい稽古もやってきたので、いい成績が残せるんじゃないかと思っていましたが、優勝できるとは思っていなくて、優勝できてくれしいです。
―優勝を意識したのは
十日目から少しずつドキドキになりました。本当に優勝できてうれしいです。これでみなさん、親方からおかみさん、春日野部屋のみなさん、後援会のみなさん、日本人のみなさん、私の国のみなさん、みんな胸がいっぱいで応援ありがとうございました。
―優勝を決めて今日の一番は
昨日優勝を決めましたけど、今日勝って締めたかったので、勝つことができてよかったです。
―入門から12年、大きな膝のケガもした
ちょうど4年前に前十字(靭帯)を断裂して、4場所連続休場して、幕下の五十五枚目まで落ちて、何度も辞めるかなと思いましたが、こうやってみなさん応援してくれるから力になりました。
―ジョージアへのご両親、妻のニノさん、娘さんへの報告は
昨日話しました。みんなすごく喜んでくれました。みんな幸せでした。テレビ電話でみんな泣きながら話しました。
―優勝の実感、重みは
本当に最高です。
―来場所以降は
これからも稽古を頑張って、親方の言うことを聞いて、来場所もいい相撲を取りたいと思います。ありがとうございました!
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