2月7日に将棋ファン注目の対局があった。マイナビ女子オープン、里見香奈女流五冠対西山朋佳三段。結果は西山朋佳三段が勝利したが、この対局は女流棋戦ながら、また別の意味を含んでいた。2人とも女流プロ棋士ながら「プロ棋士」を目指しているからだ。
将棋のプロとしての棋士には男性・女性ともに所属できるプロ棋士と、女性のみで構成されている女流プロ棋士(以降、女流プロ)が存在する。プロ棋士になるには育成システムである奨励会の三段リーグを突破して四段になるのが一般的な手段だが、女性で三段リーグを突破した者はまだいない。