今、将棋ファンが大一番を前にそわそわし始めている。理由は1つ。2月17日に行われる朝日杯将棋オープン戦準決勝、羽生善治竜王(47)と藤井聡太五段(15)の公式戦初対局だ。「永世七冠」「国民栄誉賞」と偉業だらけの絶対王者に、前人未踏の29連勝を成し遂げた天才中学生の対決に、ファンだけでなく現役棋士も楽しみにしている。行方(なめかた)尚史八段(44)も、その1人だ。「こんな楽しみな一局はそうそう見られるものではない」と語る行方八段に、羽生竜王と戦う棋士の思いを聞いた。