日本中が大注目の一局が始まった。将棋の羽生善治竜王(47)と藤井聡太五段(15)が2月17日、午前10時30分から第11回朝日杯将棋オープン戦の準決勝で対局中だ。2人が公式戦で対局するのは初。同日行われる決勝で羽生竜王が勝てば、歴代最多となる45回目の一般棋戦優勝、藤井五段が勝てば15歳6カ月で史上最年少での一般棋戦優勝と同時に、最年少の六段昇段も決まる。準決勝のもう一局は久保利明王将(42)と広瀬章人八段(31)で、同時刻から対局が始まっている。
羽生竜王の今年度の成績は今年度の成績は28勝21敗で勝率0.5714。朝日杯では過去10回中5回優勝と、圧倒的な成績を収めている。藤井五段は今年度65局して54勝11敗、勝率は0.8307。対局数、勝数、勝率、連勝(29連勝)の全4部門でトップに立っている。また、現在公式戦では9連勝中。2人は非公式戦で2度対戦しており、1勝1敗と五分。
2人は公式戦初対局について度々触れており、羽生竜王は「結果だけではなく内容もともなって進んでいるというところで、1人の棋士として非常に強い、手ごわい存在であると認識しています」、藤井五段は「朝日杯では、(対戦する)非常に素晴らしい機会を得ることができましたので、自分の力を出し切り、準決勝に臨みたいと思っています」と、意気込みを語っていた。
対局は藤井五段の先手番で開始。持ち時間は各40分で切れたら1分。正午前後には終了する見込み。決勝は午後2時半ごろ開始の予定。
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