「勝負の世界で1番わかりやすいのは、1人が立っていて、1人が倒れてるという図式」
“新生K-1”を牽引するファイター・武尊が過去の激闘の中からKO勝利した試合を自らが厳選し振り返った。
2015年11月のチャールズ・ボンジョバーニ戦。当時無敗だったボンジョバーニは、挑戦者決定戦でも壮絶なKO勝利を収めており、武尊は「このときは警戒して対策を練った」と振り返る。試合で武尊は1度ダウンを奪われているが、これで「取り返すしかない」とスイッチが入ったそうで「距離詰めて取り返しにいって、逆転KOできた」と振り返った。
2017年4月のビクトー・サラビア戦。ケガをしてから半年ぶりの復帰戦だったが、試合終盤で金的攻撃をもらってしまい、おう吐、痙攣するという大ピンチに陥っていた。しかし、武尊は「半年間ファンの人を待たせての試合。こんなので終わってしまったら満足してもらえない」「K-1が盛り上がってきているところで、自分の試合で盛り下げるわけにはいかない」という、アツい思いから試合を続行する。
サラビア選手については「元ギャング」という肩書もあり、武尊は「修羅場を乗り越えてきてるんだろうなっていう、気持ちの強い選手」と評しつつ「KOで勝てて安心した」と当時の心境を吐露。金的攻撃後、何事もなかったように鮮やかな勝利を収めた武尊だったが、ダメージは深く、吐き気が続き夜は血尿がでるなど大変な思いをしたそうだ。