日本将棋連盟による3月5日週の公式戦は6、7日に順位戦A級のプレーオフで4日に戦ったばかりの久保利明王将と豊島将之八段が、王将戦第5局で対戦。8日には中学生棋士・藤井聡太六段が、師匠の杉本昌隆七段と初対局。10日には順位戦A級プレーオフ第2局が行われる。11日には1勝1敗となっている渡辺明棋王と永瀬拓矢七段の棋王戦五番勝負第3局も予定されている。主な対局は以下のとおり。
3月5日（月曜日）
王将戦一次予選 山崎隆之八段VS今泉健司四段 （携帯中継）
女流王位戦挑決リーグ 清水市代女流六段VS中村真梨花女流三段 （携帯中継）
女流王位戦挑決リーグ 山田久美女流四段VS渡部愛 （携帯中継）
3月6・7日（火・水曜日）
王将戦第5局 久保利明王将VS豊島将之八段 （毎日新聞ニュースサイト・将棋プレミアム・携帯中継）
3月4日に順位戦A級のプレーオフで戦ったばかりの2人が、中1日で対局。現在、久保王将の3勝1敗で防衛に王手をかけている。4日は深夜におよぶ熱戦を豊島八段が勝利したが、タイトル戦ではどうか。
3月6日（火曜日）
竜王戦5組 千田翔太六段VS近藤誠也五段 （携帯中継）
王将戦一次予選 永瀬拓矢七段VS渡辺大夢五段 （携帯中継）
王将戦一次予選 谷川浩司九段VS西川和宏六段 （携帯中継）
3月7日（水曜日）
順位戦B級2組 中村太地王座VS澤田真吾六段 （AbemaTV・携帯中継）
順位戦B級2組 井上慶太九段VS横山泰明六段 （携帯中継）
順位戦B級2組 窪田義行七段VS大石直嗣七段 （携帯中継）
3月8日（木曜日）
王将戦一次予選 杉本昌隆七段VS藤井聡太六段 （将棋プレミアム・携帯中継）
デビュー以来、快進撃を続ける藤井六段が師匠の杉本七段と公式戦初対局。藤井六段は13連勝中と絶好調。師匠を倒して“恩返し”となるか。
棋聖戦二次予選 三浦弘行九段VS杉本和陽四段 （携帯中継）
棋聖戦二次予選 行方尚史八段VS阿部光瑠六段 （携帯中継）
3月9日（金曜日）
順位戦B級1組 橋本崇載八段VS郷田真隆九段 （AbemaTV・携帯中継）
将棋界では「鬼の棲家」とも呼ばれるほど、ハイレベルで激しい戦いが繰り広げられることで知られる順位戦B級1組。昨年、羽生善治竜王に棋聖戦五番勝負で挑戦した斎藤慎太郎七段、王位戦七番勝負でタイトルを奪った菅井竜也王位、竜王戦挑戦者決定三番勝負で戦った松尾歩八段といった実力者たちが下位に沈んでいることからも、そのレベルの高さがわかる。上位2人が最上位のA級に昇級するが、既に糸谷哲郎八段が8勝1敗で、最終戦を前に昇級決定。橋本八段は最終戦で郷田九段に勝てば、その時点で昇級が決定する。持ち時間は各6時間。
順位戦B級1組 山崎隆之八段VS斎藤慎太郎七段 （携帯中継）
王座戦二次予選 深浦康市九段VS三枚堂達也六段 （携帯中継）
新人王戦 青嶋未来五段VS西田拓也四段 （携帯中継）
女流名人戦予選 武富礼衣女流2級VS小高佐季子女流2級 （携帯中継）
3月10日（土曜日）
順位戦A級 佐藤康光九段VS豊島将之八段 （毎日新聞ニュースサイト・ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継）
史上最多6人によるプレーオフの第1局を制し、第2局に進んだ豊島八段。佐藤天彦名人への挑戦権を勝ち取るためには、豊島八段、佐藤九段ともにここから4連勝が必要となる。勝利した棋士は第3局で広瀬章人八段との対局が決まっている。豊島八段は2、4日に順位戦、5日から2日に渡り王将戦七番勝負第5局とハードスケジュールだけに、コンディションも気になるところだ。
3月11日（日曜日）
棋王戦第3局 渡辺明棋王VS永瀬拓矢七段 （ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継）
第1局を渡辺棋王、第2局を永瀬七段が勝利し、1勝1敗で迎える第3局。同タイトルは5期連続で渡辺棋王が防衛中。2012年度から2015年度までは3勝0敗または3勝1敗。2016年度は千田翔太六段に先に2勝を許し王手をかけられたところから、連勝で防衛した。永瀬七段は2016年度の棋聖戦五番勝負で、羽生善治竜王に対し2勝1敗と追い詰めたところから逆転を許した過去があるだけに、今回はなんとしても悲願のタイトルを勝ち取りたいところだ。持ち時間は各4時間。
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