将棋の中学生棋士・藤井聡太六段(15)が3月8日、王将戦一次予選で師匠の杉本昌隆七段(49)との公式戦初対局に勝利した。将棋界では弟子が師匠に勝つことを「恩返し」と呼ぶ慣習があり、史上最多の29連勝や最年少棋戦優勝・六段昇段などとともに、恩返しも果たした。
 杉本七段の先手番で始まった対局は、互いに譲らず千日手となり指し直しに。先手、後手が入れかわっての指し直し局では、藤井六段が徐々にペースを握り、リードを広げ続けた。