将棋の中学生棋士・藤井聡太六段(15)が3月8日、王将戦一次予選で師匠の杉本昌隆七段(49)との公式戦初対局に勝利した。将棋界では弟子が師匠に勝つことを「恩返し」と呼ぶ慣習があり、史上最多の29連勝や最年少棋戦優勝・六段昇段などとともに、恩返しも果たした。
杉本七段の先手番で始まった対局は、互いに譲らず千日手となり指し直しに。先手、後手が入れかわっての指し直し局では、藤井六段が徐々にペースを握り、リードを広げ続けた。
藤井六段の2017年度の成績は、3月8日時点で70局59勝11敗、勝率0.843。年度をまたいで達成した29連勝を加えて4部門すべてで全棋士トップの成績。対局数では2位の豊島将之八段に14局差、勝数は大橋貴洸四段に18勝差。連勝数も独走状態で、部門賞独占も濃厚だ。
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