
8日放送のAbemaTV『橋下徹の即リプ!』に、視聴者から「多夫多妻制(一夫多妻や一妻多夫)についてどう考えるか」という内容の質問が寄せられた。
元財務官僚の弁護士で、現在は東大大学院の博士課程で家族法を学んでいる山口真由氏は「カトリックの国であるフランスはもともと厳格で、結婚した二人の間でしか性関係を結んではいけないことになっていた。しかし『PACS』といって、これを少し緩めた制度をつくり、他の方とも関係を持っていいですよという風にした。また、科学技術が進めば、最大256人分の遺伝子を掛け合わせて子どもを作ることができるという理論もある。実際、メキシコやイギリスではそういう子も生まれているし、アメリカのカリフォルニア州では3人の親まで認めるという法案に知事がサインまでした。アメリカでは既に同性婚が認めらたし、30年後には多夫多妻も認められているのではないかという観測もある」と話す。

一方で、「アメリカでレズビアンのカップルに話を聞くと、今も歌や絵本の中では1人のお父さん、1人のお母さんが基本なので。将来いじめられないか心配という言い方をする。日本でも、子どもに対して1人の父親、1人の母親が安定的にいるほうがいいという前提で制度が継続されている。これからは個人が選択できる世の中にしようと政治家には言ってほしいし、リベラルにもみんな期待しているけど、なかなか言わない」とし、日本でも様々な家族のあり方が認められていくべきとの見方を示した。
橋下氏も「一夫一婦制は絶対的な真理ではないと思う。そもそも生物学的に人間は多夫多妻というか乱婚だという見方もある。それは当たっていると思う。日本は一夫一婦でなければいけないということでずっとやってきたけど、母親の再婚相手に育てられた僕は全然問題なかったし、そういう家庭は世の中にいっぱいある。家族には色んな形があるんだよと社会が認めていって、お母さん2人や親が3人でもいいと思う。これからも一夫一婦でやっていくという人はそれでいいし、縛られたくないという人同士なら合意の上で多夫多妻を選択すればいいと思う。憲法24条が同性婚を否定しているという解釈も違うと思う」と同意。
「自民党に対抗できる二大政党制を作ると野党が思っていんだったら、そういうところにも踏み込むべきなのに、9条改正反対とかしか言わないから。僕も維新でやりたかったけど、だめなの。維新の人たちも自民党と同じような価値観だった。古い価値観の政治家は夫婦別姓も、お父さんお母さんが2人いないとかわいそうだというが、大きなお世話だ」。

二人の議論を聞いていたサバンナ高橋茂雄がそこですかさず「橋下さん、奥さんがもう一人欲しいというわけではない?」と突っ込むと、「番組見てるから!もう子どもも7人いるし!(笑)」と笑顔で否定していた。(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)

