「最初は正気で、ドキドキして眠れなかったけど、そこから盗って盗って盗っての人生が始まる」
「クレプトマニア」という言葉を聞いたことがあるだろうか。いわゆる“窃盗症”で、物を盗む時の緊張感や開放感を求め万引きを繰り返してしまう病気だ。世界保健機関(WHO)やアメリカの診断基準で精神疾患と定義されている。
世界選手権で入賞した元マラソンランナーの原裕美子被告もクレプトマニアの可能性を指摘されている。去年7月、栃木県足利市のコンビニエンスストアで清涼飲料水や化粧品など2700円相当を万引きし有罪判決。さらに、執行猶予中の先月9日には、群馬県のスーパーで382円相当を万引きしたとして現行犯逮捕され、今月2日に起訴された。原被告は「店を出る前に商品を戻すつもりだった」と話したという。