19日、韓国の検察は収賄疑惑で捜査中の李明博元大統領に証拠隠滅の疑いなどがあるとして、逮捕状を請求した。関係者によると、李氏は2008~2013年の在任中、韓国情報機関や企業から日本円で約10億円の賄賂を受け取っていた疑いがもたれているという。
 14日、取り調べのために検察に赴く際には「私は今打ちのめされている。現在の朝鮮半島情勢と経済危機の中で身内のことで社会不安を引き起こすのは非常に残念だ」と語っていた李氏。「左派の現政権による"政治報復"だ」とも主張していた。近く裁判所に出頭、逮捕が妥当かどうかの審査を受ける見通しだが、収賄容疑のほか、脱税やサムスン電子会長に便宜を図ったことなど、ほとんどの容疑について否認しているという。