(写真撮影時に詰め寄るも、スタッフが乱闘を未然に阻止。なお、ライト級王者のウェイ・ルイは計量オーバーに)
3.21K-1さいたまスーパーアリーナ大会(AbemaTVにて生中継)を前日に控えた3月20日、出場選手の計量及び記者会見が行われた。
豪華カードがズラリと並ぶ中、この大会で前人未到の3階級制覇に挑むのが武尊だ。国内外の強豪が集うスーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメントにエントリー。1回戦で、前王者の大雅をKOしたこともあるスタウロス・エグザコスティディスと対戦する。
(会見に登場したトーナメント出場選手たち)
階級を上げたということは、それだけ対戦相手のサイズ、パワーも増す。しかも1dayトーナメントだけに、武尊の覚悟は相当なもの。「人生をかけて練習してきたし、明日で格闘家人生が終わってもいいと思ってます」とまで言う。
しかし、自信がないというわけではない。昨年9月からじっくり練習に取り組み、60kgの肉体を作り上げてきた。「過去最高の体を作ったし、パワーもつきました」と武尊。まして舞台は、心血を注いできた新生K-1最大のビックイベントだ。
「(新生K-1は)最初は“K-1ってまだやってたの?”と言われるところからやってきた。そこからみんな知るようになったけど、僕はここからが本当のスタートだと思ってます。その中心に自分がいたい」
武尊にとって、今回は覚悟と野望、二つの思いで挑むトーナメントだ。
緊張感のある選手が多い中、これまでの会見でも挑発を繰り返してきた皇治は、今回も(相手のディフェンス用にと)ヘルメットを持参。しかも1回戦の相手・卜部弘嵩と武尊の2人分だ。
(卜部、武尊用にヘルメット持参の皇治。会見後にはファンにプレゼントしていた)
しかし、登壇時に卜部と向き合った際には完全に無視され「あとは覚悟を決めてリングに上がるだけなので感情的にはなりませんね」(卜部)と言われてしまう。会見後の撮影でもヘルメットを持って詰め寄ったものの、武尊に手で払われ、掴みあいになったところですかさずスタッフに制されることに。
こうなると、皇治としては試合で力を見せるしかない。「俺のこと口だけって言うヤツもおるけど、ここ(トーナメント出場枠)にいるのは事実やから。口だけで出れる楽なトーナメントなら優勝させてもらうわ」というコメントも残しており、不気味な存在であることは間違いない。