<大相撲大阪場所>◇十日目◇3月20日◇エディオンアリーナ大阪
 大関・高安(田子ノ浦)が、圧倒的な内容で前頭四枚目・正代(時津風)を押し出し、8勝2敗と優勝戦線に踏みとどまった。
 初日、2日目とまさかの連敗スタートとなっていた高安だが、日を追うごとに調子を上げると、この日は立ち合いから持ち味である強烈なかち上げ。ペースを握ると、そのまま攻め手を休めず、あっという間に押し出した。
 AbemaTVで解説していた元大関の把瑠都は、「文句なし。これが高安の相撲。前に前に出ていたし。足腰も十分に出ていたので危なげがなかったです」と、現役時代2勝2敗だった高安の強さに目を細めていた。