「ルーキーだろうがベテランだろうがとにかくそのポジションを競え。良い選手を俺は使う」。沖縄宜野湾春季キャンプ初日の全体ミーティングでラミレス監督が発した言葉だ。キャンプ、オープン戦の中でスタメンを賭けたサバイバルが繰り広げられ、監督が掲げる「スモールベースボール」を体現する開幕オーダーが発表された。
JR桜木町駅前に約5500人が集まった「出陣式」のなかで、最も大きいどよめきが起こったのは、ラミレス監督がルーキーの「神里」の名を呼んだときだった。「すばらしい才能を持っていて、盗塁はリーグ随一の技術があり、30盗塁はできる。7番を打つことでチームに貢献してくれる」と、ルーキーの神里和毅に大きな期待を寄せている。注目されていた二遊間は2番・ショート大和、9番・セカンド倉本寿彦に落ち着いた。つなぎ役でもあり、昨年50打点を挙げたポイントゲッターにもなる倉本が9番に控えることで、下位打線でも神里の足を生かした得点パターンが増えるだろう。