3月29日、東京・よみうりホールにて5月12日(土)公開の映画『孤狼の血』(配給:東映)報知映画賞・特選試写会が開催。試写会では、上映の前にトークイベントが行われ、出演者の阿部純子と元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が登場した。

同作は昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描いた物語。
この作品をオファーされた時の気持ちを聞かれた阿部は「この役はオーディションだったんです。白石監督の大ファンなので、オーディションに呼んでいただいて、受かったと聞いたときは本当に飛び跳ねるほど嬉しかったです。名だたる役者さんたちの中で演じられることを実感して身に余る思いでした」と当時を振り返る。さらに、20歳の時に出演した映画の監督である河瀬直美監督と、今回の白石和彌監督の演出の違いを聞かれると、「河瀬監督のときは20歳のときで、今以上に監督の期待に応えようといっぱいいっぱいだったんですが、白石監督のときは年齢を重ねたのこともあってか、少し違いました。河瀬監督のときは役になりきる、白石監督のときはお芝居をする、そんな感じでした」と回答していた。
一方、任侠映画ファンだという内山は一昨日引退式を終えたばかり。「元世界王者」としての初のイベントへの登場となった内山は、一足先に映画を観た感想を「小中学校時代に、こんな警察いたんだろうな、こんなやくざいたんだろうな思いながら観てた、まさに昭和の雰囲気を纏った映画でした」とコメントした。
撮影時のエピソードを聞かれた阿部は「広島オールロケだったんですが、ロケを移動されると地元の方がいつも100人くらいついて来てくださって、広島の熱を感じました」とにっこり。
内山は、「ボクシングも『孤狼の血』も孤独な男達の戦いだと思いますが、いかがですか?」と質問され「そんなに孤独じゃなかったですよ(笑)。ボクシングは相手も孤独ですからね。相手がいっぱいいて自分が一人だったら孤独ですが(笑)」としながら「仲良い友達が大人数で旅行とか遊びに行っていたりすると、すごい孤独ですけどね」と現役時代のエピソードを語った。

その後、話題は引退後も変わらない内山の体系の話に。今でも試合をできそうな内山の身体に、阿部は「腕を触らせてください!」とおねだり。その筋肉に驚く阿部と、「ドキドキしちゃいました」という内山のコメントに客席からは笑い声が上がった。
さらに阿部から「クロスカウンターをしてほしい!」さらにおねだりされると「どれくらいで?」「1%の力で!」と、気さくに答える内山だった。






