将棋の高校生棋士・藤井聡太六段(15)が4月10日、竜王戦5組ランキング戦で阿部光瑠六段(23)に大熱戦の末に勝利し、同組の準決勝進出を決めた。昇段規定の「六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝」クリアにあと1勝と迫り、次回の準決勝で勝利すれば加藤一二三九段の持つ17歳3カ月という七段昇段記録を大幅に更新することになる。
藤井六段は四段だった昨年、竜王戦6組ランキング戦で優勝し5組に昇級。その後、2月1日に順位戦C級2組から同1組への昇級を決めて五段に昇段すると、2月17日には朝日杯将棋オープン戦で「全棋士参加の棋戦優勝」を果たしたことで六段に昇段した。
七段の昇段規定の1つ「六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝」は、前回に昇級した段位が六段でなくてもよいことになっており、藤井六段が決勝に進出すると、上位2人の昇級枠が確定。段位が異なる連続昇級のパターンに当てはまる。準決勝は5月に行われる予定で、勝利すれば即日昇段する。対戦相手は船江恒平六段(30)と石井健太郎五段(25)の勝者。
藤井六段のコメント 竜王戦のランキング戦もベスト4まで来ることができたので、本戦を目指して頑張りたいなと思います。
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