プロ野球解説者の川崎憲次郎氏が14日、都内でインタビューに答え、横浜DeNA期待の2年目・京山将弥投手の二桁勝利の可能性に言及した。
開幕からここまで2試合に登板して2勝を挙げている京山は、10回2/3を投げて防御率0.84、与えたフォアボールは3つと安定した投球を続けている。しかし、「まだシーズン序盤なので時期尚早かもしれませんが……」と条件付きで川崎氏が着目したのは、意外にも「防御率の低さに対する被安打の多さ」だった。
「京山投手の防御率は0.84ですが、その割に被安打が9つと多い。この事から何が分かるかというと、そこに彼の“打たれ強さ”が表れているんです」と、現役時代に88勝を挙げた投手ならではの視点で切り出した。
川崎氏はさらに、「打たれ強さとは、ランナーを出しても最終的に点を与えないということ。そのために必要なのは、シチュエーションごとで投げ分けのできる引き出しの数。経験に裏打ちされた“先読み”の力。過去のデータを生かせる記憶力。そしてそれら全てを合わせたものが『二桁勝つことのできる投手のセンス』なんです。私の入団当初は、力任せに『ねじ伏せてやる』と思って投げていましたが、それでよく、痛恨のホームランや押し出しを献上したものです」と自身の苦い経験を踏まえ、京山の2年目らしからぬ冷静なマウンドさばきを称賛した。
川崎氏のお墨付きを得た京山の次回登板は15日、対中日の3回戦。中日・笠原との投げ合いで今季3勝目に挑む。
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