格闘シーンを賑わせた格闘リアリティ番組『格闘代理戦争 2ndシーズン』(AbemaTV)が再始動。次の決戦の舞台は総合格闘技のメジャーリーグ「ONE Championship」出場をかけた挑戦だ。
1stシーズンでは、K-1デビューとK-1グループとの契約と賞金を争い、魔裟斗、武尊、山本“KID”徳郁、小川直也の4人にレジェンドが無名の新人選手を指導、トーナメントを争ったが、今回はアジア最大規模を誇る格闘技団体「One Championship」との総額1000万円の契約というスケールアップした内容となる。
「ONE Championship」といえば、アジア全土で大規模な大会を開催しているUFC、ベラトールと並ぶグローバルな格闘技プロモーション。大会黎明期より出場している青木真也や内藤のび太といった日本人チャンピオンを輩出し、シュレック関根などが挑戦しており、今年9月日本での大会開催も決定している。
「ONE Championship」日本上陸を前にした下地づくりとも思われる今回の『格闘代理戦争』とのコラボレーション、優勝者にはメジャー団体の出場権と賞金300万円という魅力ある条件が提示されているが、さらに5試合の「ONE Championship」出場権、出場したら100万円、勝ったらさらに100万円と賞金が加算されるシステムで、最大で1000万円を獲得できるというのだ。
前回の『格闘代理戦争』と同じく無名もしくはメジャー団体で実績があまりない逸材探しというハードルの高い人材選定、トーナメントへの勝利、そのあとは、世界でも随一の激しい独自ルールでの戦いが用意されている。「ONE Championship」のリングで、5大会勝ち続けることは、すなわち「総合格闘技の実践を利用してトップランカーを短期間で養成する」という無茶振り企画ともいえる。
前回に続き山本“KID”徳郁が再登板。新規参戦組では歯に衣着せない発言で格闘界をかき回す青木真也をはじめ、レジェンド勢の秋山成勲、桜井“マッハ”速人といった面々が既に参戦決定。指導者としても彼らの手腕も注目される企画となっている。
番組企画や出場者などの全貌は放送で明らかになるが、いち早くテーマ曲にGLIM SPANKYの「愚か者たち」の起用が決定。人間の生々しさが渦巻く“二面性”や、そこから生まれる“選択”をテーマに、新たな挑戦者たちを鼓舞するような内容のものを選び制作陣の熱量も伝わる内容だ。「ONE Championship」への挑戦というサバイバルが目の前で展開される『格闘代理戦争2ndシーズン』には、日本の総合格闘技界が震撼するようなインパクトをぜひ期待したいところだ。