13日、米英仏3か国がシリアへの武力攻撃を実行に移した。アメリカ国防総省は発射した105発のミサイルすべてを化学兵器製造施設に命中させたと発表、攻撃前後の衛星写真を公開して戦果を強調。トランプ大統領も「フランスとイギリスの素晴らしい軍事力に感謝する。最高の結果だ。任務完了」とTweetした。
 今回アメリカなどが攻撃に踏み切ったのは、国連の化学兵器禁止機関が現地調査に入る直前だった。その判断にも影響を与えたとされる映像がある。7日に反アサド政権系のグループとされる「ドゥーマ・レボリューション」がFacebook上で配信したもので、シリア政府軍がダマスカス近郊の東グータ地区にいる反体制派に対し化学兵器を使用、苦しむ子どもたちが病院で治療を受けているというものだ。この映像はCNNやAP通信を通して国内外のメディアが繰り返し放送されたが、CNNも「映像内容を独自検証できていない」との注意書きも入れている。