今、雑誌やウェブ、テレビなど各方面で注目を集める一人の「カレー研究家」がいる。彼女の名前は、一条もんこ。
公務員として働く両親のもと、新潟県の長閑な土地で生まれ育った彼女は、養鶏、養豚、田畑を営む祖父母の影響もあり、小学生の頃から“お手伝い感覚”でカレーを作るようになった。食材はほぼ全て自給自足。「使用する食材や香辛料によって表情を変えるカレーの面白さ」に夢中になり、18歳からは本格的にスパイスの勉強を始めるなど、カレー一筋の人生を歩むようになっていった。
その後、栄養学や調理学を学び、家庭科の教員免許を取得。会社員として就職したが、「知識だけでは研究家を名乗ることはできない」という思いから脱サラ。30歳でフレンチの修行に入る。「カレー研究家を名乗るのに10年を費やしました」と語るほどの覚悟もあり、「女盛りの30代、カレー以外の幸せは捨ててきました」と断言する。
現在は下北沢にあるカレー専門店「般゜若 （パンニャ）」で働きながら、年間800食以上のカレーを食し、多方面にわたって活動を展開。まさに“カレー道”を邁進中だ。
自身でもオリジナル商品「あしたのカレー」を監修するなど、じつは「レトルトカレー」にもこだわりのある彼女は、自宅や実家に約3000種類のパッケージを保存している。10年前からは、その時々の感謝の気持ちを「レトルトカレー・ギフト」で代弁するようにもなった。「一人はもちろん、渡す方も、貰う方も楽しめ、美味しい。ときに日々の疲れを癒し、自宅での食事を、人間関係までも豊かなものにしてくれる」と、その魅力を語る。
そんなレトルトカレーが脚光を浴びるようになったきっかけの一つに、2011年の東日本大震災があるという。その保存性の高さや美味しさが改めて見直された結果、レトルトカレー業界は今、大小メーカー、ご当地商品を問わず、「群雄割拠」状態にあるという。
「今までのレトルトカレーのイメージは非常食でしたけど、これからは日常食。さらに人と人を結びつける“コミュニケーションツール”として、カレーで世界が幸せになればいいですね」と嬉しそうに話す彼女に、お勧めのレトルトカレーを聞いてみた。
彼女が挙げたセレクトのテーマは「日々の疲れ、嫌なことも“あっという間”に吹き飛ぶレトルトカレー」。気になる商品と彼女の説明は次のとおり――。
◆にしきや「ジャークチキンカレー」398円（税込）
カレーは時に人生に似ている。甘くほろ苦い時もあれば、突き刺すような痛み(辛み)に身体が震えるようなことさえも。そんな辛い気分になった時は、このカレーに思いを重ね、複雑に絡み合ったスパイスを感じたい。ジューシーなチキンと食感のあるインゲン豆のバランスが絶妙。後からじわじわとやってくる爽快感に、「明日の希望」が見えてくる。
◆ストリートファイター2「ダルシムさん家のカレー」540円（税込）
「もう嫌！ 今すぐにでも忘れたい！」とあれこれ考えすぎる前に、この激辛カレーを注入せよ！ そうすれば、日々の疲れや叱られた時の悲しい気分でさえも一蹴してくれる。あまりの辛さに悶絶しているうちに、煩わしさなんてどうでも良くなってしまう。汗と共に気持ちまでスピーディーにデトックスできるカレー。熱々ごはんにかければ、効果が倍増！
◆千疋屋「マンゴーカレー」648円（税込）
心が折れそうなとき、辛いときに「大丈夫、いつも頑張っているんだから。私は味方だよ」。そんな甘く優しい言葉を投げかけてくれる慰めのカレー。贅沢に使用したとろけるマンゴー果肉とスパイシーなソースの相性は抜群。一口食べれば張り詰めた緊張感がほぐれ、二口目には力が抜ける。三口目にはホロリとしてしまうカレー。たまには泣いてもいいんです。
人気カレー研究家・一条もんこオススメのレトルトカレー。ぜひ、試してみてはいかがだろうか。なお、一条もんこが出演するAbemaTVでは初となる通販会社リアリティーショー「マジでヤバいモノが手に入る！買えるAbemaTV社」は、毎週木曜日23時から放送中だ。
