今、雑誌やウェブ、テレビなど各方面で注目を集める一人の「カレー研究家」がいる。彼女の名前は、一条もんこ。
 公務員として働く両親のもと、新潟県の長閑な土地で生まれ育った彼女は、養鶏、養豚、田畑を営む祖父母の影響もあり、小学生の頃から“お手伝い感覚”でカレーを作るようになった。食材はほぼ全て自給自足。「使用する食材や香辛料によって表情を変えるカレーの面白さ」に夢中になり、18歳からは本格的にスパイスの勉強を始めるなど、カレー一筋の人生を歩むようになっていった。