今シーズンの開幕から16試合を終え、横浜DeNAは17年ぶりの8連勝を含む10勝6敗。首位の広島に1ゲーム差の2位と好位置につけている。ここまで3勝を挙げている2年目の京山、巨人から2勝を挙げているルーキーの東など、若手投手の活躍が目覚ましい今、1勝5敗とスタートダッシュに失敗したチームの面影は微塵もない。
この勢いを終盤まで持続してリーグ制覇、さらにはチーム、ファン20年ぶりの悲願である日本一を達成するために必要なことは何か――。野球解説者の小田幸平氏は、さらなるチーム力強化に期待を込めて“脱・捕手の併用”を挙げた。
「今の横浜DeNAは強い。この勢いを本物にし、さらに中長期的に盤石な体制を築くために必要なことは、捕手の固定です。選手のコンディションや投手との相性は理解できますが、いつの時代も強いチームには不動の正捕手がいます。それくらい捕手を含めたセンターラインは重要なんです。個人的には、一人の捕手が100試合以上スタメンマスクを被るべきと考えています」と理由を語った。
昨シーズンの横浜DeNAは終盤まで、戸柱、嶺井、高城の3人を状況に応じて起用。最もスタメンが多かった戸柱でも88試合で、100試合には満たなかった。一方、今シーズンはここまで嶺井が12試合、戸柱が4試合の割合でスタメンマスクを被っている。
巨人と中日で捕手として17年の現役生活を過ごした苦労人の提言。シーズン終了後、どのような結末を迎えているのか。チーム順位はもちろん、正捕手争いにも注目したい。
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