プロ野球ダイエー、ソフトバンクのエースとして活躍した斉藤和巳氏が、自身が指名されたドラフト会議について「(指名がなければ)高校で野球を辞めるつもりでいました」と、エピソードを披露した。
斉藤氏は4月22日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。1995年秋のドラフトでダイエーから1位指名されると、2000年にプロ初勝利。2003年には20勝3敗、防御率2.83の好成績を収め、そのシーズンの投手タイトルを総なめにし、日本を代表する右腕として高く評価された。
通っていた南京都高校(現・京都廣学館高校)は、WBA世界ミドル級王者の村田諒太、WBC世界バンタム級王者として12回連続の防衛を果たした山中慎介ら、プロボクサーや格闘家を多数輩出しているが、野球では甲子園出場はなし。斉藤氏は「全然有名な高校でもなかったので、(スカウトが)どこで僕を見つけたのか知りたいくらいです。学校の先生から、プロのスカウトの方が見に来ると聞いて、人間違いでもしているのかと思いました」と当時を振り返った。
ドラフトの指名が現実的になる前は、チームの監督とも進路について話していたといい「高校で辞めるつもりでいました。親にも監督にも言っていました。大学から声はかけていただいていたんですけど」と、1995年のドラフトでの指名がなければ、後の20勝投手が生まれなかったことに、視聴者のコメント欄でも驚きの声が続いていた。
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