
4月25日、丸の内TOEIにて、映画『孤狼の血』完成披露試写会が行われ、主演の役所広司にくわえ、共演の松坂桃李、真木よう子や柚月裕子(原作者)、白石和彌監督など、総勢12名が舞台挨拶に勢揃いした。

『孤狼の血』は柚月氏による同名ベストセラーの映像化。昭和63年の広島を舞台に刑事、ヤクザ、女がそれぞれの正義を胸に、生きざまをぶつけ合うストーリー。暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾をエネルギッシュに演じた役所は、松坂演じる新人刑事の日岡秀一とバディを組む。檀上でも、隣同士と仲睦まじい様子で並んだふたり。役所は、「松坂くんとは二度目の共演ですけど、今回ほとんど一緒のシーンだったので楽しかったー!共演者としても頼もしく、素晴らしい俳優さんだと思いました」と賛辞を送り、松坂を照れさせる。

一方、松坂は、「自信をもってお届けできる作品です。僕は警察の役をやったというより、役所さんとバディを組ませてもらったことが何より宝です。今回、役所さんが(役で)使っているライターをいただきました。濃厚な関係性の中でやらせてもらえて宝物です」と、表情をゆるませる。

本作で暗躍する男たちの一部始終を見守る役となった真木。舞台挨拶でもほほえましく男性陣のやり取りを眺める面もありつつ、「切磋琢磨するシーンを間近で見ていて“格好いい…!”と普通に思ってしまった。私も男性だったらやりたいなって思うくらい、すごく格好いい男性たちばかりなので、羨ましさもありました」と、羨望の眼差しを向けていた。

舞台挨拶には、そのほか、中村倫也、音尾琢真、阿部純子、竹野内豊、伊吹吾郎、ピエール瀧、江口洋介など白石組常連俳優も含む、新旧入り混じるキャストたちが華を添えた。



豪華な面々を前に、白石監督は「東映と言えば、実録ヤクザ映画を思い浮かべる方が多い中、現在で蘇らせるときに“誰がヤクザ”という中でも僕は本当に一緒に仕事をしたい人たちに声をかけて、集まっていただきました」と感謝の思いを募らせる。そして、「メジャー映画としてエンターテインメントしている映画だと思います。この映画を応援してくれれば」と、自身の渾身作に自信をのぞかせていた。



『孤狼の血』は5月12日(土)より全国ロードショー
テキスト:赤山恭子
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