27日夜、南北首脳会談、そして共同宣言署名式に続いて晩餐会が行われ、北朝鮮側からは金正恩委員長の妻、李雪主夫人も参加、終始和やかな雰囲気で進行。両首脳にはここでも常に笑顔が浮かんでいた。
 晩餐会後は「平和の家」をスクリーンにしたプロジェクション・マッピングを揃って鑑賞。最後まで「南北融和」が強調された演出の中、文在寅大統領に見送られ、金委員長は板門店を後にした。
 AbemaTV『AbemaPrime』に出演した新潟県立大学の浅羽祐樹教授は「朝からすごいことが起きたというイメージになっているが、中身が、どういう順序で詰められたか鍵だ。韓民族向けのPR=パブリック・リレーションズには尽力したと思うし、成功したというアピールにもなっているが、最大の課題は非核化だ。一つ一つの出来事はエピソードとして非常に面白いが、事の軽重を見誤ってはいけない。我々日本人が韓国の人々のように盛り上がる必要はない」と一日の動きを総括する。