ヤクルト、巨人、阪神の3球団で通算306本塁打の長距離砲として活躍した広澤克実氏(56)が、メジャーリーグで流行し日本でも徐々に話題になっている「フライボール革命」について「練習でゴロを打つプロは昔からいない」と語った。

 広澤氏は4月29日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。明大OBとして母校の戦いを見守っていた。解説中に話題にのぼったのが「ゴロを打つな、フライを打て」という指導法で話題のフライボール革命。メジャーでは、ボールの中央より下にバットを当てることで、ヒットになる確率、さらにはホームランになる確率が上がるとして、数年前から注目され始めた。日本では捕球しやすいとされるフライよりも、守備側のミスがあり、進塁打にもなるとして強いゴロを打つように指導する者も多いと言われている。

 これについて広澤氏は「ゴロを打つ練習なんて、プロ野球は昔から誰もしていないですよ。特定の選手がエンドランとかの練習をすることはありましたが。最低でもライナーでショートやセカンドの頭の上を狙って打つ。(打球角度で)22度から25度くらいの練習しかしていませんよ。イチローの練習だって、ほとんどホームランですから」と説明した。

 フライボール革命の歴史は浅く、今後もより研究が進むと思われるが「これからの近代野球では(ゴロよりも)フライのアウトの方が時代に即していると思います。日本はチームで動くので、チームがゴロを打つと言っているところに、1人だけフライボール革命というのも成り立たない。指導をしている人に理解、勉強してもらって、その中で選択してほしい」と、自ら強打者として活躍してきただけに、コメントにも熱が入っていた。

(C)AbemaTV

▶4/30 12:45~ 東京六大学野球 2018春季リーグ戦 第3週3日目(早大ー明大)

東京六大学野球 2018春季リーグ戦 第3週3日目(早大ー明大) | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
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