「両陛下も大事にされてきた皇室の長く続いた伝統を継承しながら、現行憲法で規定されている『象徴』としての天皇の役割をしっかりと果たしていくことが大切だと考えています」
 「今後とも、両陛下の御公務に取り組まれる御姿勢やお心構え、なさりようを含め、そのお姿をしっかりと心に刻み、今後私自身が活動していくのに当たって、常に心にとどめ、自己の研鑽に励みつつ、務めに取り組んでまいりたいと思います」
 今年2月、58歳の誕生日を迎えられた皇太子さまの、来年のご即位を念頭にしたお言葉だ。皇太子さまはこれまでもご公務の中で象徴天皇としての在り方を模索してこられたという。