亀田和毅、世界前哨戦を前に「頭が賢くなった」200ラウンド超スパーで引き出し増加

　ボクシング元WBO世界バンタム級王者で“亀田3兄弟”の三男、亀田和毅（26）が5月5日に行われるダニエル・ノリエガ戦（10回戦）を前に4日、前日計量に臨み、56.8キロ契約のリミットいっぱいの56.8キロでパス。10カ月ぶりの試合に向けてメキシコでトレーニングを積み「頭が賢くなった」とスピードやパワーだけでなく、選手としてのクレバーさを身につけたと語った。

　和毅は2007年にメキシコに渡ると2013年8月にWBO世界バンタム級王者となり、ボクシング史に残る「3兄弟世界王者」を達成。後に王座を返上すると、スーパーバンタム級に階級を上げ、2階級制覇を目指していた。5日のノリエガ戦は、年内に世界タイトル挑戦へのステップを踏む前哨戦。「レベルアップした姿を見せたい。実戦練習も11月ぐらいからやっていて、（スパーリングは）200ラウンドとか超えている。週3回でずっとやっていたので」と、メキシコで様々なタイプのボクサーと拳を交えてきたと明かした。

　実戦練習で身につけたのは、スピードやパワーだけでなく、むしろ成長を感じたのは頭脳だ。「技術的なところも上がった。コンビネーションもパンチも種類が増えた。フェイントだって何百種類もある。レベルが上がったというか、頭が賢くなりましたよ。引き出しが増えた」と、がむしゃらに戦っていた自分と比較した。

　万全の仕上がりに「練習したこと、練習以上を試合で出したい。明日にでも世界戦をやりたい」と自信満々。同日、リングに上がる長男・興毅についても「お兄ちゃんの引退試合なので、いい試合をしてつなげたいと思います」と意気込んだ。興毅、さらにはいとこの亀田京之介とともに行う“トリプル亀田戦”で勢いがつけば、世界のベルトへの距離もより縮まる。

　試合の模様はAbemaTVで生中継される。

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