ボクシング元世界3階級王者の亀田興毅(31)が5月5日の試合後に、引退の10カウントゴングを自ら止め、元4階級王者のローマン・ゴンサレス(30)との試合を熱望したことについて「ギリギリまで考えていました」と、ゴングが鳴り続ける最中でも葛藤があったことを告白した。
 亀田は5月5日に、現役当時にプロ初黒星を喫した元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40)と、バンタム級6回戦のスペシャルマッチを実施。左ストレート一発で2回TKOでの勝利を勝ち取ると、直後の引退式では神妙な顔つき10カウントゴングを聞いていた。ところが5回目が鳴り終えると、マイクを持ち「ちょっと止めてくれますか」とストップ。「ローマン・ゴンサレスという選手と、どうにか拳を交えたい。実現できるようであれば、力を貸していただきたい」と、引退から一転ラブコールを送った。