奈良・法華寺にある文殊菩薩坐像(もんじゅぼさつざぞう)。その内部に大量の巻物が納められていることが明らかになった。
 文殊菩薩坐像は鎌倉時代に作られた高さ73cmの木製の仏像で、これまで内部に何かが納められているとみられていた。そこで仏像をCTスキャンしたところ、内部から180点もの巻物などが見つかった。
 頭の部分には約30点の巻物や釈迦の遺物を納めた舎利容器が確認され、胴体部分には約150点の経典とみられる巻物も見つかった。これらは一度も取り出された形跡がなく、1つの仏像に納められた数としては他に類をみないという。