1年前の五月場所で大関昇進を決めた高安。思い起こせば、TVや新聞が高安の“7回の脱走を乗り越えて”といった「ロード・トゥ・大関ストーリー」をにぎやかに伝えて大いに盛り上がっていた。
 それが九月場所二日目で右太ももを痛める怪我(右大腿筋群損傷)で途中休場、十一月場所は勝ち越しを決めるも再び右太ももを傷め(右内転筋損傷)、再び途中休場。大関に昇進してからの高安は怪我に泣かされ、ファンも心配が途切れなかった。