将棋の最年少棋士・藤井聡太六段(15)が、5月18日に竜王戦5組ランキング戦の準決勝で船江恒平六段(31)に勝利し、決勝進出と来期の4組昇級を決めた。2期連続の昇級となったことで、七段の昇段規定「六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級」をクリア。最年少の15歳9カ月で七段昇段となった。数々の記録を打ち立てた藤井六段の快挙に、羽生善治竜王(47)は「そのスピードに驚愕されられています」とコメントを発表した。
◆関係者のコメント
日本将棋連盟会長・佐藤康光九段 最年少七段昇段、誠におめでとうございます。まだ年の初めは四段だったことを考えますと、過去に例を見ないスピードで、ただ驚くばかりです。内容も申し分なく見事の一言に尽きます。さらなる飛躍を祈念いたします。
羽生善治竜王 2月の六段昇段から3カ月あまりで七段昇段を達成されてそのスピードに驚愕させられています。将棋の内容も積極的な動きが特徴で磨きがかかっていると思います。今後の更なる活躍を期待します。
師匠・杉本昌隆七段 今年に入って3回目の昇段には感服します。結果を出し続ける強い棋士に対して敬意を表します。弟子に自分と同じ段位に追いつかれることは、師匠として大きな喜び。複雑な気持ちなど微塵もありません。
加藤一二三九段 快進撃の末の史上最年少、史上最速での七段昇段、心より御祝い申し上げます。15歳にして早くも高段者の域に達したことは見事の一字に尽きます。これからも、その類稀なる才能と豊かな探究心、絶えざる情熱を以て、いまだ誰もみたことのない景色を我々にみせてくれることを楽しみにしております。
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