将棋の第66期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦が5月24日に行われ、深浦康市九段(46)が羽生善治竜王(47)に勝利し、ベスト8進出を決めた。次局は快進撃を続ける最年少棋士・藤井聡太七段(15)との顔合わせ。復調したベテランと成長著しい若手との対決に、将棋ファンは今から注目している。
 深浦九段と羽生竜王の対局は、歴代単独16位の79局目だった。前日までの対戦成績は羽生竜王の46勝32敗で勝率.590。それでも生涯勝率が7割を超える羽生竜王に対して、深浦九段は拮抗した成績を残していると言える数少ない棋士だ。この日の対局も優勢、劣勢が行き来する展開の中、終盤で流れを掴んだ深浦九段が、最後までミスなく指し続けて対羽生戦の33勝目をもぎ取った。