元関脇・北勝力の谷川親方が、場所中に右腕を負傷し休場したものの、そこから再出場した小結・遠藤(追手風)について、「意味はある。土俵にのぼるのと、のぼらないのじゃ全然違う」と再出場を評価した。
遠藤は六日目の取組で右腕を負傷すると翌七日目から九日目まで休場。けがに耐えながら十日目に再出場したが、その後は一度も勝てずに3勝10敗2休に終わった。5月27日の千秋楽も前頭六枚目・千代翔馬(九重)との取組で、強靭な足腰で粘ったものの、けがの影響からか右上手が引けず、最後は千代翔馬の上手投げに屈した。
人気力士がけがを抱えたまま出場したことに、中継していたAbemaTVの視聴者からコメント欄に「再出場した意味ありますか?」という主旨の質問が飛ぶと、これに解説していた谷川親方が反応。「ありますね。土俵にのぼるのと、のぼらないのじゃ全然違います。感覚もあるし、相手と向き合う緊張感も味わえる。味わうだけでも体に刺激があるんで。家でお菓子食っているのと、外を歩くのは全然違うでしょう」と、独特の表現を加えながら、力士が土俵に上がることの意味を説いていた。
(C)AbemaTV